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褥瘡とは

褥瘡(じょくそう)とは、体と支持面(多くはベッド)との接触局所で血行が不全となって、周辺組織に壊死を起こすこと。

一般的には床ずれと呼ばれます。医療機関、介護施設などでは、「デクビ」などの隠語が使われます。

仙骨にできた褥瘡(じょくそう、床ずれ)の写真

仙骨部にできた褥瘡の写真

褥瘡は、人の体で骨が出っ張っているところで起きる皮膚の圧迫やズレなどが長く続き、その場所の血行が不全となり壊死が起こり、その部分の欠損や潰瘍を生じた状態を言います。

褥瘡は英語で Bedsore, Pressure sore, Pressure ulcer、ラテン語で Decubitus ulcer と言います。褥瘡の業界用語としては、ラテン語のデクビタスの一部を使って「デクビ」と言うところもあります。

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褥瘡などの状態を表す言葉

壊死(えし)とは

血行不良等により、体の一部の細胞が死滅すること

潰瘍(かいよう)とは

皮膚等の表面に穴ができること

褥瘡の原因

褥瘡は、自分では動けないこと、麻痺や認知面の問題などで体の一部が圧迫されていることが分からないことなどと、以下の事柄が重なった時に起こりやすいと言われています。

褥瘡について体の外にある原因

皮膚がつぶされ続けて、弾力が失われてしまった状態が続いている

皮膚と接触しているところの間に、摩擦やズレがある状態が続いている

褥瘡について体の中にある原因

加齢、低栄養(特に血中のたんぱく質不足)、麻痺、乾燥肌などいろいろ。

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褥瘡のできやすいところ(好発部位)

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骨については、介護・医療でよく使う主要な骨の名前と特徴をご覧いただきイメージしてください。

あおむけの時 … 後頭部、肩甲骨、肋骨、背骨、仙骨、尾骨、かかと

横向きの時 … 側頭部、耳、肩の先、肩甲骨、肋骨、骨盤、大転子、腓骨、くるぶし

座っている時 … 尾骨、坐骨

 

介護・医療でよく使う主要な骨の名前と特徴
2015.8.22
介護で、他者に痛みや異常の場所を伝えるときなどに骨の位置は役立ちます。 介護を行っていて、異常や痛みなどを誰かに伝えなくてはならない場面があります。 そのような時に、骨の名前や位置が分かると、相手に分かりやすく伝えることができます。 ここでは、介護の現場で良く使われる大きい骨を紹介します。 上肢の骨...…

褥瘡の予防の3つのポイント

  1. 力と面    除圧・減圧(支持面の調整と体位変換)
  2. 皮膚状態   皮膚面の保湿と保清(清潔)
  3. 栄養状態   栄養管理

褥瘡の予防(できそうな時)の方法

褥瘡の予防では、以下の点を複数の人の目で確認し、早期に発見・対処をしていく。

  1. 自分で寝返りなどの動きができるか、体の骨の出っ張っている部分が無いか
  2. 皮膚が赤くなっていないか、傷ができていないか、異変がないか
  3. ご飯は食べられているか、傷になりやすい病気などはないか

★ これらのことについて観察した結果を記録しておき、以下のような方法で対策します。

体圧分散寝具の使用や、好発部位や褥瘡発生部の圧迫を減らす工夫をする

  • マットレスの上に敷くだけで適度な体圧分散効果が得られます。(介護保険での貸与対象)
  • 圧迫されてしまっている部位や、皮膚がずれてしまっている部位に余計な圧やズレが生じないようにクッションなどを使用する。

定期的な体位交換を行う

  • 体位交換は、①どのくらい強い圧迫や皮膚のズレがあるか と ②身体・栄養状態 により最低限の間隔が違ってきます。
  • 基本は2時間と言われていますが、体圧分散寝具の使用や、自分で体が動かしやすい姿勢にするなどの配慮でそれ以上の間隔で行われることもあります。
  • 予告なく無理やり寝返らせるなどの体位交換は、かえって皮膚のズレを助長することもあるので注意が必要です。
  • 褥瘡予防のために好発部位を避けて体位交換することを続けていると、寝ている姿勢がねじれた姿勢や辛い姿勢になりがちです。体に拘縮がある時や、麻痺で筋肉が強張ってしまう時などには楽な姿勢になることが難しい場合もありますが、できる範囲でいい形を探っていきましょう。

 ご本人と、関わるみんなでその方にとっての良い方法を考えていきましょう!

毎回介入時に、皮膚の状態を確認する

失禁がある、汗をかきやすい、むくんでいるなど、皮膚がふやけやすい状態は特に注意。

 本人に辛さが無いかなどをお聞きしながら、皮膚を目視で確認するようにしていきましょう!

ご飯があまり食べられてないときには、特に皮膚の状態に注意する

 ご飯が食べられない理由や、栄養状態を改善する対策法を考えていきましょう!

 

褥瘡の進行度による分類と記入例

I

傷害が表皮にとどまっている状態。

局所の発赤(紅斑)、表皮剥離(びらん)である。

 褥瘡ステージ1度
Ⅱ度

傷害が真皮に及び、真皮までの皮膚欠損(=皮膚潰瘍)が生じている状態。水疱が形成されることもあり、壊死組織の付着や細菌感染が生じやすい。

 褥瘡ステージⅡ度
Ⅲ度

皮下組織に達する欠損が生じている状態。

 褥瘡ステージⅢ度
Ⅳ度

筋肉や骨まで損傷された状態。骨が壊死して腐骨(ふこつ)となったり、骨髄炎や敗血症を併発することもある。

 褥瘡ステージ4度

褥瘡の状態の記録項目、伝達項目の例

① 発生部位 ② 大きさ(長径×短径) ③ 進行度分類  他:液の量、むくみ、縁の色など

褥瘡の対策方法の記入

① 体位変換の方法と回数 ② 予防用具 ③ 栄養のとり方 ④ 局所のケア方法

 

褥瘡の処置の行為は医療行為になる場合も

介護職員が行える褥瘡の衛生管理について

 

介護職員が実施可能な医療的ケアと医療行為の例まとめ(厚生労働省回答)
2017.8.16
医療行為は介護職員だと違反、医療的ケアは可能、爪切り、口腔ケア、一部の褥瘡の処置などはOK。経管栄養や痰などの吸引は一部介護職員が可能になりました。そのほかのグレーゾーンについて厚生労働省回答を紹介。摘便(てきべん)、インシュリン注射は禁止。どこから医行為で医師・看護師か具体例で紹介。 医行為とは、...…

治せる褥瘡が多いけど・・・治らない褥瘡も・・・

治せない褥瘡は存在します。例えば末期がんのケースで生じた深い褥瘡は治癒にいたれないケースがほとんどです。

老衰で死期が迫り、寝返りができなくなった患者に褥瘡ができたとしても、治癒を期待できないこともあります。

必ずしも褥瘡ができることが悪いわけではありませんので、状況や本人の意思に合わせて、できるだけ優先順位をつけてケアにあたることが良いケアだと思います。

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