「夏の蚊対策国民運動」ジカウイルス感染症(ジカ熱)とデング熱
 

感染症対策の推進につき、政府においては、平成28年3月29日、「ジカウイルス感染症に関する追加的な対応(第3弾)」を取りまとめ、各省庁、地方自治体、企業をはじめ国民全体で「夏の蚊対策国民運動」を展開することとしています。
国民一人ひとりにジカウイルス感染症等の蚊媒介感染症を予防するための蚊の対策に対する理解を深めていけるよう広報、啓発が行われています。

ジカウイルスを持った蚊に刺されることで感染

ジカウイルス感染症は、ジカウイルスを持った人から血を吸いジカウイルスを持つようになった蚊に刺されることによって感染します。その感染者が、別の蚊に刺されると、今度はその蚊にジカウイルスが移ります。このように、蚊を媒介して感染が広がる点では、平成26年(2014年)夏に日本国内でも発生したデング熱と同じです。また、媒介する蚊もデング熱と同じ、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)やネッタイシマカなどのヤブカ属の蚊です。
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ジカウイルスの感染を防ぐ対策

蚊に刺されない対策

感染しないために、蚊に刺されないようにすることが大事です。

蚊のいそうな場所に行くとき

蚊は色の濃いものに近づく傾向があるため、白など薄い色のシャツやズボンを選ぶ。
肌を露出しない長袖、長ズボンを着用する。

蚊を近づけない

虫除けスプレー・蚊取り線香などを使用する

蚊の発生を抑える対策

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引用:「夏の蚊対策国民運動」における蚊の対策に関する協力依頼について 平成28年5月31日 健康局結核感染症課

ヒトスジシマカは水中に産卵しますが、沼や池のような広い場所よりも、狭い水たまりのような場所を好みます。例えば、屋外に置かれた植木鉢の受け皿や空き缶、ペットボトルなどに溜まった水、野積みされた古タイヤに溜まった水などにも好んで産卵し、孵化(ふか)した幼虫はそこで成長します。こうした生態から、家の周囲を点検して不要な水たまりをなくすことが、ヒトスジシマカの発生を抑え、ジカウイルスの感染拡大を防ぐことにつながります。

蚊の一生

カは、気温25~30度だと、わずか10日ほどで卵から成虫になるので、条件が揃えば爆発的に増えることがあります。

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ジカウイルス感染症の症状

主として軽度の発熱、斑丘疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、疲労感、倦怠感、頭痛などを呈します。これらの症状は軽く、 2 ~ 7 日続いて治まります。血小板減少などが認められることもありますが、他の蚊媒介感染症であるデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。これまでの研究結果から、WHOや米国CDCは、ジカウイルス感染が小頭症の原因となること、また、WHOはジカウイルス感染がギラン・バレー症候群の原因になることについて科学的同意が得られたと結論づけました。

ジカウイルス感染症と似ている「デング熱」とは?

突然の高熱で発症し、頭痛、眼窩痛、顔面紅潮、結膜充血を伴い、発熱は2~7日間持続します(二峰性であることが多い)。初期症状に続き、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈します。発症後3~4日後、胸部、体幹から始まる発疹が出現し、四肢、顔面に広がります。症状は1週間程度で回復します。治療法はなく、対症療法で様子を見ます。人から人へは感染しませんが、蚊に刺されると蚊を通して感染することがあります。

ジカ熱はどこで流行?日本での感染は?

ジカウイルス感染症(ジカ熱)は、リオオリンピックを控えるブラジルを含む中南米を中心に流行が確認されています。
海外渡航者が日本にジカウイルスを持ち帰るケースは少しずつ報告されています。国内ではまだ本格的に蚊が飛ぶ季節ではなく、流行拡大の心配はそれほど大きくありませんが、夏からは注意が必要です。

ジカウイルス関連の参考情報リンク

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