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介護保険で利用できる模擬カジノ型デイサービス規制へ。保険適応の意味を見直す時期に。

模擬カジノ型デイサービスも規制の流れが来るか

以前から私が異議を唱えていた 通所介護なのに「カジノ」がメインになっている事業所。

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メディア露出も多く、フランチャイズも開始して注目されているのが、日本エルダリーケアサービスのラスベガス」などが代表的なイメージがある。

疑似通貨を使うというのは、作業療法士の藤原茂先生が開設した「夢のみずうみ村」が発端ではないだろうか。

作業療法士の知識や考え方をベースにプログラムやサービス内容を組めば根拠もあるが、これが商業ベースで進むとただのエンターテイメントになる。

 

介護で一攫千金を狙い、話題作りに走るデイサービス事業者

通所介護の報酬引き下げを加速させる要因になっているのが、これらに代表される「エンターテイメント」や「癒し」をコンセプトにした暇つぶしデイサービスだ。

居宅のケアマネージャーの中でも、利用者の言われるがままにデイサービスを選んでしまっていることも多いかもしれない。

しかし、考えれば暇な高齢者の暇つぶしができることを大々的に広告している事業者という捉え方もできる。

パンフレットに入浴のことも書いていないで、カジノや送迎車のことばかり載せているカジノ型デイサービスもいくつか出てきている。

 

カジノだけでない、介護保険のスパ型、スポーツクラブ型通所介護(デイサービス)

同じように、入浴特化型の「スパ型デイサービス」なんてものも登場してきた。

まだこちらの方が筋は通っているが、付加価値をつけすぎるのも本来の介護保険の意味合いとはずれてきてしまっている。

この流れは、トレーニングマシンを置いて、素人でも人件費を少なく機能訓練もどきができる「機能訓練特化型デイサービス」を発端に来ている。

機能訓練特化型と言いながら、本当は機能訓練加算の内容は満たせていない事業所も多くある。

模擬カジノ型デイサービス規制へ 神戸市が全国初

日本経済新聞 2015/8/12 2:14

 神戸市は、模擬カジノなどをサービスの中心に据える高齢者向けデイサービス(通所介護)の規制に乗り出す。機能訓練といった本来の趣旨から外れ、疑似通貨で射幸心をあおるような遊技性の強い事業所は指定しないと条例で定める。市によると全国初の取り組みで、事業所の指定基準を定めた条例の改正案を9月市議会に提出し、同月中の施行を目指す。

11日、久元喜造市長が定例記者会見で表明した。市長は適度な娯楽の活用は高齢者の心身の活性化に役立つとする一方、「最近は遊技場かと思われるような事業所が出てきている」と指摘。介護保険事業の財源に、公費や市民が負担する介護保険料が充てられることから「過剰で不必要な介護サービスは保険料の上昇や利用者の自己負担増につながる」と説明した。

デイサービスは自宅から日帰りで通い、入浴や食事、体の機能訓練などが受けられる。市は、賭博や風俗営業を連想させる名称や広告を出す事業所を規制するとしている。市内ではまだこうした事業所を確認していないが、首都圏などで展開している事例があるため、先行して対応する。

「楽しく過ごしてもらえれば」「笑顔が一番」に保険適応? 子育てと比較する…?

介護の財源はかなり限られてきている中で、楽しさや笑顔に対して保険適応できる余裕などないのが現実だ。

確かにミクロに個別ケースを見れば、楽しむことでいろいろなメリットはあるが、マクロに見るとそんなことにまで保険を適応していたら破綻するのは当たり前な状態だ。

子どもを育てる補助と比べたら、介護は美味しい

赤ちゃんを育てるときの医療費は無料だが、保育園に預けるのはお金がかかる。

利用者視点でみると、児童手当は1万円~2万円くらいだが、お年寄りの介護には要介護5なら30万円も出るのだ。

運営事業者視点で見れば、補助金としては保育園の方が多いかもしれないが、通所介護利用費は1日利用で1人1万円近い売り上げ。

やはり介護保険を食い物にする事業者を排除する規制は今後も増えてくるだろう。

 

規制という声と、保険適応という魔法の仕組みの既得権益の戦い

訪問マッサージなどに代表される「医療保険の療養費」も同様にそろそろ規制の対象だろう。

だいたいの業種にそうだが、フランチャイズ形式が現れると業界として成熟する一方、直営で多店舗展開することに危機を感じている場合が多い。

「首都圏などで展開している事例がある」と市長は述べているが、介護事業者は「たくさん作ってしまえば後から辞めろ、潰せとは言えないだろう」と考えてどんどん作っている面もある。

私は、神戸市長が介護保険事業の財源を真摯に考え、不必要さを訴えたことに同感だ。

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