大人の脱水症状・原因・診断・対処方法、水分摂取量・尿量の目安と予防、不感蒸泄の計算式

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脱水予防に水分摂取量は1リットル以上、脱水によるバイタルサインの変化(低血圧・頻脈)、1日の排尿量不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と脱水

脱水症(だっすい)の症状とは

脱水症とは、体内の水分が不足している状態です。高齢者はもともと体内の水分量が少なく、のどの渇きを感じにくくなっているため脱水に陥りやすい状況にあります。また、認知症や自分での飲水が困難な方は介助がないと容易に脱水状態になります。

脱水の診断・血液検査データ・尿検査(脱水の所見)

脱水で病院に行った場合、医師が診断する目安です。

  1. 口の中・舌の粘膜や腋の下の湿り具合、目の周りなどの弾力など。
  2. 血液検査データで、脱水では血液が濃縮されるため、ヘモグロビン、アルブミンが高値になっているか、腎機能が低下により、クレアチニン、尿素窒素及び尿素窒素/クレアチニン比が上昇しているかなど。
  3. 尿検査で、尿量が少なく、尿比重が上がり、尿ケトン体が見られるかどうか。(尿ケトン体は、糖質からのエネルギー生成ができず、脂質をエネルギー源にしたときに多く発生します。健康ならば尿検査ではごく微量です。)

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脱水の症状と観察ポイント

水分摂取量は1リットル以上

脱水の観察ポイントは、何よりも水分摂取量の管理です。

周囲が水分摂取量をきちんと把握して、成人の場合は1日1リットル以上発汗や発熱があるときは可能ならば1日1.5リットルの摂取を促していきましょう。

脱水の自覚症状

口の渇き(口渇)、立ちくらみ、食欲不振、頭痛、嘔気(おうき)、全身倦怠感・疲労感など。

脱水の症状と観察ポイント

目のくぼみ、舌の乾燥、体重減少など。

脱水による尿量減少

脱水は、体の水分不足の状態なので、体は少しでも水分を捨てないような状態を作ります。

通常の1日の排尿量は500ml~1500ml、1回あたり200mlくらいですが、脱水状態になると発汗量が減り、尿の排出量も少なくなります。

脱水によるバイタルサインの変化(低血圧・頻脈)

脱水状態では血液の水分が減少しています。そのため、血圧が低下状態になります。脱水時には起立性低血圧を起こしやすい状態となります。

低血圧のときには、下がった血圧を心拍数(脈拍)で補おうとするため、1分間に100回以上もの頻脈になります。

また、脱水状態の時には、脳の指令で細胞にある水分を吸い上げて血管内に戻します。これにより細胞の方は水分不足で機能が低下します。

高度の脱水症状の場合には、意識障害痙攣も生じます。

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発熱・体温上昇・不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と脱水

高齢者・発熱により全身倦怠感が強くなると、水分の摂取が減少します。その一方で、発汗の亢進や呼吸数の増加などにより不感蒸泄(排尿によって意識されない水分の排泄)が亢進し、程度が強くなれば脱水となる。

不感蒸泄とは

水分として意識して排泄されるものの代表は「尿(おしっこ)」です。しかし、実は意識されずに、「呼吸の吐息の中」、「皮膚」からも水分が逃げています。これを不感蒸泄といいます。

不感蒸泄は気温28度で約15ml/kg/日

不感蒸泄は、意識しづらいものですが、常に出ていくものなので計算でおよそ求められます。

不感蒸泄量の求め方は『気温28度で約15ml/kg/日、体温が1度上がるごとに15%増加』という式です。

例えば、体重50kgの方の場合、尿の他に750mgは普通に生きているだけで水分が排泄されています

体重50kgの方の平熱が36度だとすると、体温が38℃まで発熱してしまったが場合には、36℃→37℃ 750×1.15=862ml、37℃→38℃ 862×1.15=992mlとなります。

つまり、発熱した場合には、余計に240mlほどの水分が余計に出て行ってしまっているので、その分240mlくらい多くの水分を摂取する必要があります

脱水の時の対応・対処法

脱水を防ぐためには、こまめな水分補給が大切です!汗をかきやすい入浴前後はもちろんのこと、睡眠中も体温調整のため汗として体内から水分が失われます。

脱水症状を起こした場合、症状が軽ければ経口補水液やスポーツドリングなどを飲み安静にして過ごしていると改善します。

頭痛、吐き気を伴い時間がたっても症状改善がみられないときは早急に医療機関を受診しましょう。

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