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はしかが流行しているニュースが続き、沖縄、愛知などで感染者が確認されています。今、テレビや新聞などでも色々話題になっているはしかについて書きたいと思います。はしかは非常に感染力が強いので、高齢者や介護が感染すると、他の患者さまや施設内で爆発的に広がっていく可能性があります。もう一度、はしかに対する注意点を再確認してみてください。

はしか・麻疹とは

はしかは、麻疹という漢字で表記されます。「ましん」とも言われますが、一般的には「はしか」の方が馴染みがある人が多いかもしれません。

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はしかの感染力・感染経路

はしかは麻疹ウイルスによっておこる感染症です。人から人へ感染します。
感染経路としては、飛沫や接触感染など様々な経路があります。
はしかの感染力はきわめて強く、インフルエンザと比較すると十倍の感染力があるとも言われてます。

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はしかの潜伏期間

発症した人が周囲に感染させる期間は、発疹出現後4~5日目くらいになってます。

はしかの症状

はしか・麻疹の進行

麻疹ウイルスの感染後、10~12日間の潜伏期ののち発熱や咳などの症状を起こします。

38℃前後の発熱が2~4日間続き、倦怠感、咳、鼻水、くしゃみなどと結膜炎症状(結膜充血、目やに、光をまぶしく感じるなど)が現れ、次第に強くなっていきます。

発疹が現われる1~2日前ごろに頬粘膜(口のなかの頬の裏側)に1mm程度の小さな白色の小さな斑点(コプリック斑といわれます)が出てきます。コプリック斑は麻疹に特徴的な症状です。この症状を見逃すと単なるかぜくらいで見逃す可能性があります。

怪しいときは、口の中をチェックしてみてください。発疹出現後2日目を過ぎると消えてしまいます。
この症状の時期(上気道炎症状や結膜炎症状)をカタル期と言われます。
このカタル期のあと、体温は1℃程度下がり、その後半日くらいのうちに、再び高熱(多くは39℃以上)が出るとともに、発疹が出現します。

発疹は耳後部、頚部、前額部から出始め、翌日には顔面、体、うでに発生し、2日後に全身に広がっていきます。

発疹が全身に広がるまで、高熱(39.5℃以上)が続きます。発疹ははじめ鮮紅色扁平ですが、まもなく皮膚面より隆起し、融合して不整形斑状(斑丘疹)となります。この時期には高熱が続き、この時期を発疹期といいます。
発疹出現後3~4日間続いた発熱は下がってきます。全身状態も改善して、発疹もなくなってきます。通常7~10日後には回復してきます。

ただ、この時期は、免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症にかかると重症化しやすい時期になります。完全に体力が戻って来るには1ヶ月かかる場合もあります。

はしかでよく起こる合併症

肺炎 はしかの合併症で最も多い

はしかに合併する肺炎には、ウイルスの増殖によって起こるウイルス性肺炎、ほかの細菌への二次感染で起こる細菌性肺炎があります。肺炎は、はしかの合併症の約半数を占めます。重症化すると人工呼吸器が必要になったり、死に至ったりすることもある非常に危険な合併症です。

中耳炎 はしか患者の5~15%に合併

中耳炎は、はしか患者の5〜15%くらいに見られます。
細菌の二次感染によって、中耳(鼓膜の奥の部分)に起こる炎症で、耳が痛くなったり、耳から膿が出たりします。

喉頭炎および喉頭気管支炎 

はしかの合併症として多いものに、咽頭炎・咽頭気管支炎が挙げられます。声帯やのどの周辺がウイルスや細菌の感染によって炎症が起こります。乾いた咳が出たり、のどの炎症腫れが起こります。

心筋炎 心筋炎

はしかにまれに見られる合併症ですが、半数以上の人に、一過性の心電図異常が見られます。

脳炎

脳に起きる炎症です。発症すると5%の人が死に至ります。一命を取り留めても、後遺症が残ることがあります。

はしか・麻疹の感染対策

はしかは、空気感染するので、マスクをしていても感染するリスクがあります。はしかウイルスは極めて小さいため通常のマスクでは、防ぐことができず空気中を浮遊してしまいます。物理的距離をあけるようにしましょう。

タイ、フィリピン、インドネシア等の東南アジア、イタリア等の欧州からの麻しんウイルスが持ち込まれることがあります。家族が旅行にいかれたり、そういう可能性がある人がおりはしか症状がある場合は、患者様と接触さけるようにして下さい。

はしかの予防接種は大人でも可能?

10代、20代の若者の時代には、はしかの予防接種が必須でなかったので、はしかにかかりやすい世代です。

1977~1990年生まれの人(28~41歳)が1回接種の年代に相当します。もし、これらの年代ではしかの症状を持っている場合は、患者様との接触を気をつけてください。

麻疹の予防接種を2回受けているかどうかは、母子手帳で確認できます。また、抗体を持っているかどうかは医療機関で血液検査を受ければ調べることができます。予防接種は幼少期に行われるのが一般的ですが、かかりつけ医等と相談の上、大人になってからワクチン接種することもできます。以下の国立感染症研究所のQ&Aで、大人になってからの予防接種も免疫強化による感染予防として選択肢の一つと述べられています。

国立感染症研究所の大人になってからの予防接種についての見解

日本の定期予防接種(法律に定められた予防接種で、市区町村の公費補助がある予防接種)のほとんどは子どもが対象となっていますが、少なくとも麻疹(はしか)、風疹(三日はしか)、日本脳炎、百日咳では、子どもの頃に受けた予防接種でできた免疫が大人になって弱くなってくることが分かってきています。

 免疫がどれくらい持続するかは人によって異なり、また、病気にならないためにどれくらいの免疫があれば良いかは病気によって異なるため、ひとまとめに言うことは難しいですが、麻疹、風疹、日本脳炎、百日咳は子どもだけでなく、大人でも免疫がなければかかってしまう病気ですので、すべて任意接種(費用は個人負担)となりますが、予防接種を受けて、免疫を強くしておくのも選択肢の1つと考えます。

 個人個人それぞれの免疫の状態というわけではありませんが、各年齢における免疫状況の傾向について、最近の調査結果が下記のWebページでご覧いただけますので、参考にしてください。Webページ:https://idsc.niid.go.jp/yosoku/index.htmlグラフ/抗体保有状況から疾病を選ぶと結果を見ることができます。

 例えば、日本脳炎の場合、2009年に30~34歳の人は約40%が抗体(免疫)を持っていますが、残りの約60%の人は抗体を持っていません。

 あとは、その感染症にかかるリスクを考慮して、定期予防接種に含まれていないワクチンであっても、例えば水ぼうそうやおたふくかぜなどは、大人になってからかかると、重症になることが知られていますので、予防接種を受けたことがなく、またかかったこともないのであれば、予防接種を受けておかれると良いと思います。

 

出典:「 Q4. 大人になってからの予防接種について」(国立感染症研究所)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/prevention-top/qa/244-cqa004.html)(2018年5月14日に利用)

 

はしかに対する特効薬は現在ありません。ワクチンを接種して予防するか、対処療法のみになります。合併症に対する抗生物質の投与または発熱に対する解熱剤や発疹に対するぬり薬になってしまします。

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