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看護師などの看護職員は、通所介護、老人保健施設、通所リハビリテーション、特別養護老人ホームなど、ほとんどの介護施設形態で必須人員となっています。

この記事では、施設の看護職員の業務について、あまり意識されていませんが大切なことについて述べていきます。

看護師が、視野を広げて安全なサービス提供や職場の環境調整まで関わる範囲を広げ、それをみんなが認め合う形ができると働きやすい職場の構築に良い影響があります。

介護保険施設の一般的な運営規定上の看護職員の業務

介護施設で各施設に必要とされている運営規定には、事業所に勤務する職種、員数及び職務内容について明記することになっています。

看護職員については、一般的に「看護職員は利用者の心身の状況等を的確に把握し,必要な日常生活上の介護や健康管理,その他必要な業務の提供にあたる。」というような内容の文言がならんている施設が多いです。

利用者の心身状況等を的確に把握

看護職員は、医学(解剖生理学、病理学、各種疾病、治療)、公衆衛生、栄養学、薬理学、解剖生理学、心理学、倫理、看護学(老人看護、成人看護、精神看護、在宅看護)など、多種のカリキュラムを修め、資格を取得しています。医療関連の知識と、人の全体をアセスメントし、考える基礎を築いてきています。利用者の心身の状態では、疾患や年齢、生活習慣、生活環境などからポイントを押さえ、経過を追っていけるような記録を残し、定期的に情報収集・観察・アセスメントを行うことを求められています。

必要な日常生活上の介護や健康管理

看護職員は、利用者の心身状況等を把握したうえで、介護施設の業務にあたります。利用者は主に生活上の介護を受けに施設に来ています。介護職員もいますが、看護職員としてのアセスメントや見解、支援技術をチームで発揮していくことを求められています。要介護状態となった方は、健常者と比較するとホメオスタシスの維持が繊細です。毎回同じ条件でバイタルチェックして体調の変化にいち早く気付くことや、衛生保持、医療的な処置、薬剤の取り扱いなどがある方には、医師や施設の管理者等との連携の上で処置を行い利用者の健康管理を行います。また、急変などの時には普段の健康状態や疾病等の情報に基づいた対応を求められます。

その他必要な業務の提供

職場で働く職員として、朝礼やおそうじなどいろいろな業務があります。この分が非常に大切なところだと思います。

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介護施設の看護職員の仕事で最も大切なこと

看護職員が介護施設に必要な理由は、単に医療行為やバイタルチェックを行うだけではありません。

最も大切なことは、「医療行為」と「一般行為」の線引きをつけることです。

「医療行為(看護師の仕事)」と「一般行為(誰でもできる仕事)」

介護施設では、グレーゾーンがたくさん存在します。介護職員が行っていい行為か知らずに医療行為を行っているスタッフもいます。

介護職員は医療行為の方法は知りませんが、看護師などの看護職員が教えてしまい、介護職員に医療行為を行うことを命じてしまったりすると、グレーゾーンがアウトに近づきます。

看護職員は、言い方がきつく介護職員から怖い存在と言われると思いますが、グレーゾーンを行っていて何か大変な事故が起こるよりは事前に線引きできた方がマシです。

医療行為を判断できるのは看護師

医療行為を医師法及び歯科医師法第17条、保助看法第31条 にも抵触(違法)行為となり処罰の対象となります。

万が一、不正に行ってしまった医療行為が原因で、感染症、大出血、薬の作用、呼吸困難などで重度の後遺症や命を落とすようなことがあれば、業務上過失で起訴されるリスクもあります。

施設を管理する者や、雇用する者が医療行為について理解しており、それぞれの職種に適正な業務に従事させることが望ましいですが、細かい部分は看護職員を頼らざるを得ません。

介護職員が医療行為を行っていることを黙認したり強要しているような職場だとしたら、恐ろしいものだと感じます。

医療行為を介護職員が行っていて問題となった事例

「介護職員がやってはいけない血糖値測定やインスリン投与を上司から命じられていた」

【無資格医療行為】京都府・丹波保健所が「丹後園」元職員告発を2ヵ月放置

ASTRA医療福祉研究グループ

…介護職員が無資格で血糖値測定をしていたことが判明した。…同法人に対して厳重注意とともに改善指導をおこなった。

また、元職員から内部告発をうけた保健所が、約2ヵ月間調査されずに放置していたことについて「不適切な対応だった」との謝罪コメントを発表した。

ホーム元職員から「介護職員がやってはいけない血糖値測定やインスリン投与を上司から命じられていた」などとの情報提供があった。

医療行為である血糖値測定やインスリン注射は、誰が行ったのかを明らかにしておく必要があるが、2008年5月から2014年9月までの糖尿病患者11人に対する記録243件のうち、174件は誰が行ったものか分からなくなっていた。そのため、介護職員が常習的にインスリン投与していたかどうかは確認できないが、元職員は「上司の命令でおこない、同僚の介護職員といっしょに注射の講習も受けた」などと証言している。

「研修を受けさせないまま、こうした医療行為を日常的に行わせていた」

介護職員が違法な医療行為 22人が書類送検

2015-10-08 

介護付き有料老人ホームで、専門の研修を受けていない介護職員が医療行為をしたなどという容疑で、施設運営会社と元施設長、介護職員など22人を書類送検した。

一昨年1月から昨年9月にかけて、口から食事が出来ない入所者に、介護職員が専門の研修を受けていないにもかかわらず、鼻から管を通して栄養補給する経管栄養や、インスリン注射などの行為も行っていた疑いがあるというもの。
経管栄養などの医療行為は、50時間以上の専門の研修を受けていれば介護職員でも行えるが、この施設では研修を受けさせないまま、こうした医療行為を日常的に行わせていた。
調べに対し、元施設長らは「費用がかかるので受けさせていなかった。」などと話し、容疑を認めているという。
介護福祉法違反や医師法違反で書類送検されたのは、施設長のほかに介護計画の作成担当者と看護師1人、介護士19人。

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看護師(看護職員)は、根拠をもって良い職場環境を作る仕事

介護施設の看護師などの看護職員は、施設の中では物知りで経験豊富な人材です。

看護職員が一度は触れる「看護覚え書」(F・ナイチンゲール 1859年出版)の言葉に、こんな言葉があります。

人間は生まれつき「生命力」をもつ。看護はその「生命力」を高めるように環境を調整する営みである。

看護職員は、利用者が健康でいるための生命力を引き出し、その生命力を応援することがまずは求められます。

そして、その利用者の生命力やその人らしさを引き出すためには、その利用者のいる施設の職員・環境・サービスを良い状態に調整しなければなりません。

看護職員の仕事は、一人一人に向き合いながら、利用者と職員の居場所を良い状態に調整して、それぞれの生命力を高め、施設をよくすることだと思います。

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