介護離職も仕方ない? 近い将来、ほぼ全員が介護しながら働く
 

介護をしながら働く人は300万人以上に上るが、仕事との両立は難しい。退職する人も多いが、仕事を辞めるのは経済面などの不安が伴う。

10年前は女性は育児休暇をとるよりも退職が多かった。 近年女性の社会進出や、社会全体で女性が働き易い環境を整える雰囲気は高まりつつあるが、いまだ男性がイクメンとして育児休暇を取ったりするケースは多くない。 これには、男性の方が女性よりも給与所得が高いことが第一だと言われる。

育児がほっとしたころに、今度は親が少しずつ加齢で弱ってきて介護しなければならない状態になる。 この時にも、育児同様の問題が生じてくる。しかも、育児よりも手ごわいのが介護だ。

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育児がひと段落、そして介護が降りかかり介護離職

育児が終わり、「そろそろ夫婦でゆっくり過ごしましょう」などと言っていると、どちらかの親が弱ってきて頻繁に顔を出したり様子を見たりしなくてはならなくなる。 ほぼみんなに降りかかることなのだが、なかなか対策が浸透していないのが現状で、二進も三進もいかなくなり介護離職というケースも多いのが現状です。 離職後も介護はずっと続き、気付けばそのまま自分たちも老いて疲れてしまい気力がわかないということも・・・

介護休業制度もありますが、なかなか利用が進まない状態です。

少子化で労働力は限られている、IT化で肉体労働は減っているが介護労働は増加

少子化だ、労働者不足だ、介護離職されたら働き手が足りない・・・そんなことをよく聞くが果たしてそうなのだろうか。 最近のニュースでは、「インターネットショッピング大手のAmazonが、倉庫内にロボットを大量に配置して人件費が何千億円も浮く」という話題が取り上げられた。 物流だけでなく、工業、建設、農業、出版、教育などなどでもロボットや業務システムの進歩でかなりのマンパワーが削減されている。 人間が行わなければならないのは、工業ならば「作りたいものの設定と製品チェック」、教育ならば「学ばせたい内容の下調べと収録」・・・。 工場で作業に当たるのはロボット、予備校や大学でも教科書と動画配信でほぼすべてできてしまっている。 このような状態なので、システムやロボットを作れる人は高給取り、当然ながら一般労働者は低賃金という格差になってしまう。 一般労働者というのは、下調べ、チェック、窓口といった、「人間の感性」がないとできない部分で働いている人ということだ。

介護はロボットや他人任せにできない、倫理・人情と現実の狭間

介護ロボットの話題が世間で取り上げられているが、親をロボットが介助することを倫理的にどうだろうか。 特に、最近保険適応になった自動排泄処理装置などは、とても便利だがなんとなく倫理的壁があってならない。 トイレまで行けず寝てる人のお尻にバキューム装置を常時付けておいて、排泄があった時吸い取る機械。

介護は、目上や祖先を大事にする儒教的な「孝行」の意味合いもあり、また介護に関する倫理観も影響しており非常に難しい問題なのだ。

このような時には、日本に昔からあったと言われる「姥捨て山」という仕組みが思い浮かんでしまう。 これについてビートたけしが面白いことを述べている記事がある。

「姥捨て山を復活させろ!」超高齢化社会に向けたビートたけし4つの提言
(1)75歳以上からは選挙権を取り上げろ
(2)姥捨て山を復活させろ
(3)75歳からは医者にかかっちゃいけない
(4)切腹を復活させる

反感を買いそうな内容だが、キツイ言葉であえて言っているだけで、核心をついているような気がする。 (2)は、姥捨て山では倫理的に困難だけれど、老人ホームの施設基準を緩和しても良いのではないかという感じで捉えてた。 個室が当たり前という風潮が出てきたが、個室で面積が○平米以上で・・・などという縛りをつけてしまうと、大勢いる高齢者を収容しきれるはずが無い。 鉄筋コンクリートでたくさんの個室施設を建設しまくってしまった後、高齢者が去った空家はどうなっていくのか。 (3)は、75歳になったら受診できる医者を制限してもいいのかもしれないとは思う。 病院から見たらほとんどの高齢者が「患者」だ。患者は患っているから治療や対策をしなくてはいけなくなってしまう。 病院に来なければ、検査も無く、診断も無く、患者にならない。 (4)は、尊厳死・安楽死の問題だろう。日々介護の現場にいると、「もうご飯は苦しくて食べたくない」というお年寄りに多く接する。 この方たちに、少し無理をしてご飯を口に運ぶ。たまに吐き出しながらもとても渋い表情で食べる。死にたいという高齢者はかなり多くいる。 しかし、介護や医療の現場ではなかなか死なせられない。長生きが名誉なのか、治療や延命があるのに見殺しにするのが悪なのか。

介護離職せずに、ケアマネ、通所介護・ヘルパー・短期入所などをしっかりと

正直、介護離職するかしないかという問題は、担当のケアマネジャーの力量にかかっているような気がする。 ケアマネジャーは、ケアのマネージャーだが、当事者の精神・身体・生活上の行為や動作などだけでなく、家庭のライフスタイルを十分にリサーチしてプランを立てる。 ケアマネがどれくらい親身になって考えてくれるかと、ケアマネがどれくらいサービスのバリエーションに対応できるかでだいぶ離職問題は変わってきそうだ。 また、通所介護や短期入所などのサービス事業者も、働く介護者のことを考えた時間設定にして、本当のニーズに対応できる体制にしていくことが必要になってくる。

保育園が延長保育で夜の9時まで見てくれるのと同様に、高齢者も夜の9時まで見てくれないと日勤で働くことは困難だ。 通所介護の介護報酬も12時間までの延長には延長加算がつき、運営自体はできないことはない。

これだけではなく介護離職という人生に関わる大きな選択をして安定した身分を捨てる前に、すぐに頼れる施設などを把握しておくことも大切だ。

仕事と介護の両立は難しいが、地域や仕事によってはできる

上記で述べたように、仕事していてもみてくれる場所がある地域ならば両立できる可能性は高くなる。 また、仕事によっては自宅勤務やフリーランス勤務などのワークスタイルもできないわけでもない。 介護は大変、仕事も大変。 親の手助けをしている自分も、仕事をしている自分もどちらも大切にしていけるバランスは人それぞれなので、一人で悩まずにいろいろな人に相談して探っていきましょう。

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