むくみ・浮腫(ふしゅ)、リンパとは。NK細胞と免疫の秘密、蜂窩織炎対応

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むくみって何?医学用語で「浮腫(ふしゅ)」「エデーマ(エデマ)」。むくみ浮腫の確認圧迫痕テスト方法、リンパ節とリンパ球、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)、免疫と蜂窩織炎対応。

lymphasosiki

高齢者や女性にとって割と身近な身体の変化として「浮腫」があります。

浮腫の原因から、知っているようで知らない「リンパ」や「免疫」にまで話を広げて浅く広く押さえておきましょう!

むくみ・浮腫とは

長時間にわたって座り続けていたり、循環器系の疾患があったりすると、組織液がリンパ管に吸収されにくい状態になります。

組織液の吸収が滞ると、体内の老廃物等がスムーズに回収されないまま皮下の組織間に滞ってしまいます。これが「むくみ」です。

むくみ・浮腫の確認テスト(圧迫痕テスト)の方法と判断

浮腫の起きている範囲を指で圧迫して、指を離した後も押していた部分に圧痕(あっこん)が残る場合は浮腫と言えます。

心臓・血管系の機能低下、排尿機能低下などが原因の一般の浮腫

心不全、腎不全、肝不全、内分泌などにより全身にむくみが見られる場合、「全身性浮腫」と呼ばれます。

また、静脈やアレルギーが原因でむくむものを「局所性浮腫」と言います。例えば妊婦の場合、拡大した子宮が圧迫して下肢がむくみます。

リンパ流の低下が原因の「リンパ浮腫」のメカニズム

血行障害やリンパ流の停滞により組織の代謝が低下すると、その付近の集合リンパ管の壁にある平滑筋細胞の活性が低下します。

平滑筋は少しずつリンパ液を運ぶ機能がありますが、組織の代謝が落ちるとその機能も弱まり、リンパの還流が低下します。

この時にリンパ管に炎症が起きたりして、さらにリンパ管の壁が厚くなって通り道が狭くなることや封鎖(閉塞)してしまうこともあります。

この状態だと、組織間にある組織液は吸収されずに残っていまいます。この状態がリンパ浮腫です。

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リンパ管・静脈と組織液、リンパ管・リンパ節の関係

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毛細血管まで運ばれてきた血液は、細胞に栄養供給して、老廃物を溶かして組織液になります。

血管と細胞は直接つながっているわけではなく、細胞が組織液やコラーゲンに浸っているような状態で存在しています。

この時に、水にスムーズに溶かせた成分(組織液の8~9割)は、静脈に吸収されて戻っていきます

残りの1~2割の組織液(タンパク質、ウイルス等の異物、細胞の残骸等を含む)が毛細リンパ管に吸収されていきます

つまり、ウイルスなどの異物など、毛細血管の壁を通過しないものは、静脈血管では吸収しない仕組みなのです。

リンパ管には「リンパ節」があり、そこにはリンパ球などの免疫細胞があり、リンパはそれらの細胞を含む状態になり免疫に関与します。

リンパとリンパ球とは

リンパは血管から組織に漏れ出た血液の成分(組織液)が、リンパ管で吸収されたものです。

リンパ球とは

リンパ球(Lymphocyte)は、白血球の一種で免疫能を担当する血液細胞で、リンパ節に多く存在します。

リンパ球には、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)の3種類あります。

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リンパと自然免疫の関係、リンパ浮腫で蜂窩織炎を併発

免疫担当細胞である白血球の一種であるリンパ球ですが、更にNK細胞、B細胞、T細胞にわかれています。

さらに細かく見ていくと、NK細胞や、T細胞の中のキラーT細胞などは、ウイルス感染した細胞を殺したりする役割を担っています

そのため、自然免疫に大きく関わっています。

蜂窩織炎(蜂巣炎)ほうかしきえん と リンパ

蜂窩織炎という病気は、過労や皮膚の傷などから細菌感染し、その部分が膿んで痛み、発熱などを伴う赤い斑点が散在する症状を呈します。

もともと組織液がたまってしまっていて、白血球などの免疫細胞を十分に供給できない状態なので、炎症が悪化しやすい状態にあります。

浮腫が起きると、組織液が増えてしまっているだけでなく、細胞を支えているコラーゲンなども引き伸ばされてしまいもとに戻らない状態になってしまっていることもあります。

蜂窩織炎の時は患部を挙上する理由と対応

浮腫が起きた状態でもしも蜂窩織炎などの炎症が起きて熱が出ると、代謝が増加して組織液がますます溜まります。浮腫がなくても、熱が出れば代謝がアップして液が多く供給されますし、炎症で腫れれば循環は悪くなります。

この時、患部を下に下げたままでいると液はどんどん溜まり、治癒したときには足が膨らんだまま戻らない状態になることがあります。

例えば、足の傷から感染して下腿に蜂窩織炎を発症したときは、投薬、熱感があればその部分のクーリング(冷却)、むくみには下肢を挙上が基本対応になることが多いです。

蜂窩織炎の場合は、マッサージしたり、運動したりということは余計な刺激になってしまうため避けた方が良いと医師からも言われるかと思います。リハビリも原則できません。(別部位の合併症や2次障害を避けるために実施することはあり)

リンパの研究がすすみ、免疫の鍵として注目されだしました

小学校の理科では、動脈と静脈があるということを学び、リンパの話は出てきません。

近年、リンパに免疫の大きな役割があるということが話題になり、「NK細胞を増やす!」や、「リンパの流れをよくすると健康になる!」といった健康法がいろいろ提唱されだしました。

今回は浅く広くになりましたが、リンパのイメージが湧きましたら嬉しく思います。役立ったらシェアお願いします!

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おたきやま

おたきやま理学療法士、WEBプロデューサー(サイト運営者)

投稿者プロフィール

福祉・介護分野を中心に活動中の理学療法士、WEBデザイナー。

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