お金がかかってもいいから、もっと関わる時間をとってほしい
介護保険でのサービスは1割負担のため、買い物や掃除、身の回りのお世話など本来はもっとお金がかかることが非常に安く利用できている。
例えば、おうちにヘルパーさん1人呼んで1時間サービスを使うのはとおよそ実費負担は身体面の介護なら「500円程度」、家事などなら「300円程度」である。
驚愕の安さだが、本人が支払うのは1割の負担額で、残りの9割は各事業者が介護給付等の支払いを行うことで区市町村から支払われている。
介護保険でサービスを利用することがあまりに安すぎるせいか、介護保険以外のサービスが高いから利用したくない という話になってきている。
貧富の差は極端になってきていて、お金がある人は逆の考え方になっている。
介護保険は時間で価格が決まるが、自費サービスは料金設定も提供内容も自由
ここででてくるのは、お金が平均以上ある場合か、資産や年金などでそこそこの生活ができる場合。
介護サービスでは、どんなにバリエーションを持たせても日常生活を送るために必要なこと以外は保険適応にならない。
例えば、お墓参りにいきたいだとか、映画を見に行きたいだとか、デイのリハビリ以外にも運動したいけどどうしたらいい?
そういうときには誰にお願いしたらいい???
このような心の声に応えられる事業者はまだ少ない。
本当はつきっきりで介護したいけど、できないからお願いしたい
介護に対する理解はあるけれど、忙しい家族もいる。
「もし私がお母さんの介護をするとしたら毎日やってあげたいことがあるの」
という家族に対して、それが介護保険適応のこと以外の、娯楽や趣味などのことだったら誰が提供するべきだろうか。
実は老人ホームなどに親を預けている家族にはこのような事情も多い。
これからは、時間で何円 という料金体系以外にも、自費サービスでバリエーションを持たせたりできると面白いかもしれない。