糖尿病の入院は検査・教育・治療 上手に利用してよい治療を
 

糖尿病(DM)は現代病として罹患者が増えている疾患の一つです。その患者数は日本で300万人以上と言われます。予備軍も含めると1000万人を超えるともいわれています。
血糖値がのコントロールができなくなった状態を糖尿病と呼びますが、運動・食事・睡眠などの生活習慣を注意すればコントロールできるようになる方もいます。病気の状態を確認したり、悪化しないような生活習慣や、治療についての教育入院、投薬・運動療法・合併症の治療入院になるケースもあります。

糖尿病の入院適応と期間

糖尿病の入院の適応(目的)

糖尿病だけで入院するケースは多くはありません。しかし、様々な理由によって入院し治療を行う場合があります。
糖尿病による入院の理由は大きく分けると3パターンです。

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  • 検査のため
  • 自己管理の学習のため
  • 治療のため

これらの目的によって入院期間、日数が違います。

糖尿病の入院費用

入院期間により異なりますが、1週間20万円くらいの医療費となります。ただし、通常は健康保険が適応で3割自己負担で7万程度です。
検査や測定の内容や頻度、点滴、インスリン療法、透析などの治療内容によっても入院費用は異なります。
高額医療・高額介護 療養費制度を利用すると、自己負担額が高額になった際に上限がつきます。これは所得によって区分が分かれています。

糖尿病の検査入院

検査入院の場合とは、糖尿病が強く疑われるが過去に病院で指摘されたことがない、糖尿病の合併症と考えられる症状がすでに起こっている場合です。入院し様々な検査を行うことで糖尿病の有無、現在の状態を明確にしていきます。入院期間は検査結果によって様々であり、検査の結果糖尿病がなければすぐに退院となります。しかし検査の結果、糖尿病と診断された場合には長期入院となる可能性もあります。

糖尿病の療養教育入院 自己管理の学習のための入院

糖尿病の自己管理の学習のための入院は、糖尿病教育入院が当てはまります。
すでに糖尿病との診断が確定している状態で、外来通院では自己管理が不十分な場合に実施されます。施設によって入院期間は様々ですが2週間程度の期間を設定している場合が多くみられます。
入院は検査から開始し検査結果を元に様々な職種によるチームアプローチが実施されます。具体的には医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、臨床心理士、検査技師、薬剤師、ソーシャルワーカーの多職種による様々な方面からの治療及び教育が行われます。

糖尿病の自己管理のための入院生活

大まかな流れとして、入院後すぐに様々な検査が行われます。
現在の状態を把握し医師が治療方針を決定します。
検査結果については検査技師よって各項目毎に詳しい内容が説明されます。 
その後、医師の指示のもと、食事療法、運動療法、薬物療法が開始されます。

糖尿病入院の食事療法

食事療法に関しては毎食バランスのとれた食事が提供されます。普段の食事と比べると少し物足りない感じもすると思いますが適切な量が提供されます。
また食事療法だけではなく管理栄養士による栄養指導が行われます。自宅での食事内容・調理について、外食時の注意点等様々なアドバイスが受けれます。

糖尿病入院の運動療法

運動療法に関しては毎日患者様の状態に合わせた無理のない運動を理学療法士が一対一で指導をしてくれます。内容としては有酸素運動、筋力強化運動、自宅での運動指導となります。

糖尿病入院の薬物療法

薬物療法に関しては糖尿病の状態に合わせて実施の有無が検討されます。飲み薬やインスリン注射といった状態にあった内容での処方がされ治療を行います。
治療開始時には多くの薬を使用するケースが多くみられますが、食事・運動と合わせ治療を行いますので比較的早期に症状が改善し退院時には薬を使用せずに退院できる場合も多くみられます。また薬の使用開始時、内容の変更時には医師・薬剤師による薬の説明を受けることができ適時説明を受けることができます。

 糖尿病の治療のための入院

最後は治療のための入院です。これはすでに糖尿病と診断されている方の状態が悪化し入院するケースが多くみられます。
異常な高血糖状態、糖尿病による意識障害、合併症の急激な進行など様々な原因で入院することがあります。入院期間に関しては前記した検査・自己管理のための入院よりは状態が悪い患者様が長期化するケースが多くみられます。
何度も入退院を繰り返す場合には糖尿病教育入院へ移行する場合もあります。

糖尿病入院の心理面・社会面のサポート

糖尿病という疾患は、生活習慣病といわれるもので、本人の要因・環境の要因・社会的要因などが絡み合って形成されています。臨床心理士による普段話すことができない病気に対する不安感や葛藤に関してのカウンセリング、ソーシャルワーカーによる糖尿病患者様にあった医療保険制度の説明や福祉制度の紹介も受けることが可能となります。

糖尿病の教育入院の目的・目標

糖尿病教育入院は糖尿病に関しての知識の向上を図り、しっかりと治療内容の意味と目的を理解することが可能となり、最終的には自己管理ができることを目指します。
また普段の外来通院では医師と話しをするのですが、その他の職種と関わることで先生には聞けないことが聞きやすいといったご意見も多く聞かれます。

 糖尿病の入院と自己管理のまとめ

糖尿病による入院は頻度としては多くありませんが、治療のための入院という方法もあるので上手に利用することでより良い治療を行うことも可能となります。
糖尿病の改善のためには、検査、投薬、食事(栄養)、運動などが計画的に実施されることが大切です。
糖尿病で教育入院となるケースには、就労時間とプライベートの時間が管理しきれないケース、高齢者で通院や治療が面倒で計画的に進まないケース、そもそも生活習慣が乱れていることに問題意識がないことなどいろいろなケースがあります。その人らしさは尊重しつつ、よりよい入院と、よりよい在宅療養で罹患者が少しでも減少するとよいですね。

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